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【コラム】日本はなぜ謝罪しないのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.06 09:59
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日本はなぜ日帝の蛮行を率直に認めないのか。同じ戦犯国のドイツは熱く謝罪するのにだ。

ドイツ人は良心的だが日本人は無作法だからか。中国・南京で30万人を殺戮した日本だ。だが、ドイツ民族の方が正しいというにはまったく苦しい。しらふで600万のユダヤ人を虐殺したのはだれなのか。

 
敗戦後に日本の政治学会ではファシズム研究がブームとなった。日帝時代に軍部や官僚がなぜ無謀な戦争を行ったのかの診断があふれた。アジアの被害国に対する謝罪が不十分なことも研究対象に上がった。結論はこうだった。

まずドイツは責任を転嫁する対象があった。ほかでもないナチスだ。ドイツ人の多くが狂気の集団ナチスのポピュリズムにだまされあらゆる悪行を犯したので許してほしいという論理が可能だった。実際にナチスの核心はみんな非正常な人だった。アドルフ・ヒトラーは誇大妄想症患者であり、ナチス突撃隊長のヘルマン・ゲーリングはモルヒネ中毒者、ゲシュタポ総帥のハインリッヒ・ヒムラーは男色狂だった。

日本は違った。20世紀始めから社会の主流である官僚と軍部全体がファシストに変化する。東京大学、陸軍士官学校を出た完全な最高エリートたちだ。彼らが植民地侵略と戦争を主導したのでだれのせいにできるだろうか。

自分の考えより多数派の意見に従う日本人の特性が別の背景に挙げられた。法廷に立った日本の戦犯は自身の決定が「当時の状況では仕方なかった」と主張した。そうするつもりはなかったが周辺の状況が、全体意見が圧迫してきて極端な選択をしたという弁明だった。ナチスの核心は無謀でも卑怯なことはなかった。法廷に立ったゲーリングは「オーストリア合併はヒトラーの反対まで押し切って100%私の責任で行われた」と堂々と述べる。

日本軍部に蔓延した「皇道主義」も大きな原因と指摘された。これは天皇の力を天下に広めるのが正義だと考える盲信的思想だ。捕虜虐待で法廷に立った日本軍看守の弁明は同じだったという。全員「あれだけ捕虜によくしてやったのにこうするのか」と悔しがった。捕虜を軍靴で踏みにじったことは悔いなかった。ただ自身が収容所の施設改善にどれだけ努めたのか強弁した。捕虜虐待すら天皇の栄光をより高めるために当然な行為と信じたのだ。さらに南京虐殺の責任者だった上海駐屯軍司令官松井石根はこうした話までする。「アジアはひとつの家族で、中日戦争も兄が誤った弟を愛していて殴ったもの」と。罪のない30万人虐殺まで愛から出た行為という詭弁だった。


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    イラスト=キム・フェリョン
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