趙広来（チョ・グァンレ）前サッカー韓国代表監督の残余年俸未払い事態が訴訟につながる雰囲気だ。趙前監督が法律代理人を通して、大韓サッカー協会に残余年俸の支払いを求める内容証明を送り、法的対応を予告した。

趙前監督は２８日、「サッカー界内部の問題を外部に漏らしたくなかったので１年間待った。しかしサッカー協会は相変わらず残余年俸の支払いについて誠意ある答弁を出していない」とし「今回の件は趙重衍（チョ・ジュンヨン）現サッカー協会長（６６）が率いる執行部が責任を取るべき問題だ。年を越せば次期会長がとんでもない負担を抱えるおそれがあるという判断から内容証明を送った」と説明した。

サッカー協会は昨年１２月、成績不振を理由に趙前監督をはじめとするコーチングスタッフを更迭した。担当機関である技術委員会の議論を通さず、サッカー協会首脳部が独断で監督を更迭し、物議をかもした。さらに残りの契約期間である今年１－６月の残余年俸を支払わずに延ばしてきた。

サッカー協会は更迭後、Ｋリーグ球団に移ったパク・テハ、ソ・ジョンウォン、キム・金ヒョンテ各コーチに対し、「新しい職場が見つかったので残余年俸の半分だけ受けてほしい」と説得して署名を受け、趙前監督とブラジル出身のアレクサンデル・ガマ・コーチにも同じ要求をした。ガマ・コーチは法的対応に動き、８月に残余年俸全額を受けた。

趙前監督は「サッカー協会の独断的な行政が続けば、サッカー関係者は立つ瀬を失う」とし「サッカー協会が来年１月９日までに残余年俸を支払わなければ、損害賠償請求訴訟で権利を取り戻す」と述べた。