韓経:【社説】北にまで軽んじられる企業家、大韓民国がみじめだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.31 10:13
韓国を代表する企業家が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の平壌(ピョンヤン)訪問に同行した渦中に北朝鮮の一介の当局者から暴言を浴びせられ、韓国政府はそれを知りながら伏せていた事実が明らかになり波紋を呼んでいる。先月19日に平壌の玉流館(オクリュグァン)で昼食をした企業オーナーは北朝鮮の李善権(イ・ソングォン)祖国平和統一委員長から「冷めんがのどを通りますか」と皮肉を言われたという。40日過ぎた一昨日、統一部の国政監査で野党議員が問題提起をして明らかになった。李善権の暴言前歴が初めてではないというが、お客を招いておきながらどうしてこうした無礼と非常識がありえるのか耳を疑う。
企業オーナーが平壌に行ったのは青瓦台(チョンワデ、大統領府)の強力な要請によってだった。北朝鮮側は自分たちが格別に要請したと明らかにしている。そうしておきながら冗談としても耐えがたい言葉を80歳の高齢の孫京植(ソン・ギョンシク)韓国経総会長をはじめとする企業家に真顔で吐き出したのだ。実質的な経済協力投資決定権を持つオーナーらに早く結果を出すよう圧力をかけようという心づもりだったのだろう。それだけでなく北朝鮮の李容南(イ・ヨンナム)副首相は当時李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン副会長に「さまざまな側面でとても有名な人物だそうで…」と冗談を言ったりもした。