【コラム】記者が「キレギ」と呼ばれないようにするためには=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.12 14:32
10日午後、ポータル検索語上位圏には「パク・ジョンヨプ」という名前が登場した。彼はこの日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の新年記者会見で質問した記者だ。「大統領支持者に伝えたい言葉があるのかどうか知りたい。それでこそ心を楽にして記事を書くことができる」と話した。言葉こそ質問のようだか、内心では「大統領、ちょっと止めてください」という懇請のように聞こえた。だが、文大統領はすげなくはっきりと答えた。「国民の意思表示として受け入れ、淡々と考えて鋭敏になる必要はない」。
過去の大統領新年記者会見にはシナリオがあった。誰が質問して、何を尋ねるのか、記者団が大まかに枠を決めておけば、これに準じて青瓦台(チョンワデ、大統領府)も返事を準備していた。むしろ青瓦台が「こういうことを聞いてほしい」と要請する場合も少なくなかった。一方、今回は事前作業を最小限にとどめ、即興性を高めた。開放を重視する時代精神であり、国政懸案に対する最高統治権者の努力を知りたがっている国民的要求が反映された結果と言える。だが、ボロを出したのは大統領でなく韓国マスコミの方だった。