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【コラム】本当の克日のために=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.06 09:54
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文大統領は「我々は二度と日本に負けない。十分に日本に勝つことができる」と述べたが、克日は言葉でするものではない。本当の決意に言葉は必要ない。言葉は減らして行動で見せなければいけない。克日のための行動の要諦は自由民主主義国家で各自の本分と役割を全うすることだと私は信じる。政府は政府の役割を確実にし、市民は市民の役割を、メディアはメディアの役割をすることだ。個人の尊厳性と基本権をお互い尊重しながら各自の役割に最善を尽くすことが重要だ。

いま韓国は四面楚歌の状況だ。日本との経済戦争の渦中に北朝鮮はミサイル発射を続け、中国とロシアは韓日間の隔たりを狙って虎視耽々と韓半島(朝鮮半島)に介入する機会を狙っている。同盟国の米国は防衛費分担金の大幅引き上げとホルムズ海峡への派兵を要求している。中国を狙った中距離ミサイルの韓国配備まで要求する場合、高高度防衛ミサイル(THAAD)事態とは比較にならない波紋が予想される。

 
危機状況で最も警戒すべきことは内部の分裂だ。指を差し合って内部射撃をすれば城はおのずと崩壊する。我々の社会を「彼」と「我」に分けて両極端的な選択を強要するのは最悪だ。政府系団体や親政府メディアを前に出して政府が反日感情を煽動するのは自殺行為となる。社会構成員の主体的、自発的な選択を互いに尊重する成熟した市民意識が前提となる時、本当の克日本が可能になる。日本の商品を買わず日本旅行に行かない人の選択が尊重されなければいけないほど、日本の商品を買って日本旅行に行く人の選択も尊重されなければいけない。我々が戦う対象は安倍政権であり、日本人ではない。普段と同様に日本人に心を開き、包容する品格と度量を見せる必要がある。いま我々に必要なのは排他的な民族主義による偏狭で歪んだ愛国心でなく、自由民主主義の成熟した市民意識だ。自由民主主義の力で日本を抑えなければいけない。

ペ・ミョンボク/中央日報論説委員/コラムニスト


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