韓経:「造船不況」の韓国、極東で活路探す
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.13 10:18
今年の東方経済フォーラムには韓国の自治体が初めて大規模な使節団を率いて参加した。蔚山市(ウルサンシ)の宋哲鎬(ソン・チョルホ)市長と浦項市(ポハンシ)の李康徳(イ・ガンドク)市長がそれぞれウラジオストクを訪問し、北方交流の関門を自任して競い合った。造船・鉄鋼などこれまで地域を支えてきた産業が揺らぎ海外に目を向けているのだ。
蔚山は宋市長をはじめとして22人の使節団を構成した。宋市長はこれに先立ち文在寅(ムン・ジェイン)政権の新北方政策と連係する案のひとつとしてロシアとのエネルギー分野の協力を何回も話してきた。蔚山を北東アジアのエネルギー産業の中心地にするという構想だ。南北とロシアの天然ガスパイプライン事業が本格化すれば蔚山がロシアと韓国をつなぐ「エネルギー関門」の役割をするだろうという期待からだ。蔚山はこのほか12日にウラジオストク市政府と了解覚書(MOU)を結び、水素エネルギー実証事業、LNGバンカリングインフラ構築などの事業でもロシアと協力関係を結ぶことで合意した。
李市長は浦項を「環東海圏クルーズ三角ベルト」の中心にするという青写真を掲げた。浦項とウラジオストク、日本西岸を連結するという考えだ。このためにまず浦項市はウラジオストクと浦項間の定期フェリー航路を開設することにした。これを手始めに北朝鮮の高城(コソン)とも連結した「統一フェリー」を推進する予定だ。