ソウル峨山（アサン）病院は２日、脳死判定委員会を開き、プロボクシング試合（１２月２５日）後に脳出血で倒れ同病院の重患者室で闘病してきた崔堯三（チェ・ヨサム、３５、スンミン体育館所属）選手に‘脳死’判定を下した。

午後１２時３０分から開いた会議には判定委員９人の過半数となる７人（神経科専門医１人含む）が出席し、臓器等移植に関する法律に基づき全員一致で‘脳死’判定を下した。

脳死は法的死亡とは異なる意味を持つ。 死亡（心臓死）が宣告されるには、家族の同意を得てから人工呼吸器を取り外し、臓器摘出手術中に大動脈を縛って結ぶ‘大動脈結さつ’を終えなければならない。 脳死は実質的には死亡に該当するかもしれないが、法的には家族が呼吸器を外すことに同意するまで死亡が成立しないということだ。

崔堯三選手は先月２５日、広津区紫陽洞（クァオンジング・ジャヤンドン）広津区民体育センターで行われた世界ボクシング機構（ＷＢＯ）フライ級インターコンチネンタルタイトル初防衛戦で、ヘリ・アモル選手（２５、インドネシア）に判定勝ちした後、リング上で倒れ、昏睡状態となっていた。