【中央時評】「交渉の達人」に立ち向かう李在明大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.08.14 15:56
ノーベル経済学賞に理論部門だけでなく実務部門もあるとすれば、誰が受賞者になるだろうか。立派な理論を生み出す学者には理論部門ノーベル賞を与え、すでにある理論を現実に適用してうまく使う人には実務部門のノーベル賞を授与するならの話だ。おそらく第1回受賞者はトランプ米大統領になるだろう。ノーベル経済学賞は伝統的な主流経済学の領域を拡張しながらゲームの理論や行動経済学分野の受賞者も多数輩出した。トランプ大統領はまさにこの分野の理論を現実に適用して成功を繰り返してきた戦略家だ。
8月25日に予定された韓米首脳会談でテーブル上に載せられる議題はどれ一つを我々に有利でない。関税交渉の締めくくり、防衛費分担金、在韓米軍再配置、対中国牽制への韓国参加、北朝鮮の核問題などだ。関税交渉は15%でひとまず善戦したといえるが、日本やスイスの事例に見られるように油断はできない。防衛費分担金は昨年批准された分担金協定にもかかわらず最大10倍まで増額するという発言までが出ている状況だ。米国の戦略的柔軟性確保のために4500人規模と推定される米軍を韓半島(朝鮮半島)から移すという構想はすでに後戻りが難しいとみられる。1期目に北核問題解決に失敗した経験があるトランプ大統領は、同盟に圧力を加えるのとは逆に、北朝鮮に対して融和的な発言を続けてきた。李在明(イ・ジェミョン)大統領はこの不利な議題をめぐり交渉戦略ノーベル賞レベルのトランプ大統領を相手にしなければいけない。