「極めて珍貴な遺産」…日本から韓国に戻ってきた仏画『十王図』
あまりの恐怖のため小さく縮こまった亡者…薪の火の上では釜がグラグラと煮えたぎっている。「釜の鑊(かく)」という字を使い「鑊湯地獄」と呼ばれるこの場面は、計10人の王を描いた『十王図』のうち第6幅の変成王図に該当する。
一般的に釜の中には苦痛を受けている罪人が描かれるが、ここでは蓮の花びらが敷き詰められた蓮池から蘇る「蓮華化生」が描写されている。地獄でも罰を受けて悔い改めれば極楽に生まれることができるというメッセージと読むことができる。