韓国政府が中国産ハクサイを輸入して小売り市場に供給することにした。最近のハクサイ価格高騰を受けて出した苦肉の策だ。

韓国農林畜産食品部が２３日に明らかにしたところによると、韓国政府は２７日から中国から輸入したハクサイを可楽（カラク）市場をはじめとする競売市場に出荷することにした。秋のハクサイ供給が円滑でないかもしれないという判断からだ。韓国産ハクサイは１１月のキムチ漬けシーズンに備えて最大限備蓄する。

韓国政府が中国産ハクサイを輸入するのは２０１０年と２０２２年に次いで３度目だ。ただこれまでは国民の感情などを考慮して主にキムチ製造工場など加工・外食業者を中心に流通された。今回輸入するハクサイは一般小売店と在来市場、食材マートなどに供給する。農林畜産食品部関係者は「輸入ハクサイが加工・外食業者の需要を満たしたら一般家庭で必要な量に余裕ができ、価格が下がると期待する」と話した。

秋夕（チュソク、中秋）連休直後に１株２万ウォン（約２１５４円）を超えるハクサイが市場に登場し市場の食品物価に負担を与えた。今年夏の類例のない猛暑と豪雨でハクサイの作況が打撃を受けたためだ。韓国農水産食品流通公社によると、２０日基準でハクサイ１株当たりの小売り価格は８９８９ウォンとなった。前日の１９日には９３３７ウォンを記録し今年の最高額を更新した。１年前より６９．４％、平年より３２．６％上がった。