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【グローバルフォーカス】中立国スイスよりはるかに少ない韓国の核避難施設、大々的な拡充を(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.13 15:00
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ロシアのウクライナ侵略戦争やイスラエルとハマスのガザ地区戦争などをみると、無人機やロボットを使用して軍事作戦の効率性を高めるケースがよくある。無人機はミサイルの5分の1から50分の1水準と費用が安い。

敵陣に入らず作戦を遂行でき、軍人の生存の可能性を高める。すなわち、軍人は人工知能(AI)や宇宙力など先端技術を基盤にした無人体系を戦争に活用する傾向にある。これを利用した戦場分離を通じて軍人の最大な弱点である恐怖を最小化している。

 
しかし軍人が保護するべき国民の恐怖への対策はほとんど無防備状態だ。端的にいうと、軍人が戦争で勝ったとしても国民がいない国に何の意味があるのか。

◆民間人死傷者がはるかに多い

ロシア対ウクライナ、イスラエル対ハマスの戦闘で軍人より大きな被害を受けているのは国民または住民だ。2022年2月のロシアによる侵攻で開戦初期の100日間にウクライナ民間人の死亡者は最大2万7000人にのぼったと、ウクライナ政府は推算した。一方、ニューヨークタイムズの報道によると、当時、ウクライナ軍人の戦死者は5500人-1万1000人だった。民間人の死亡者が3-5倍ほど多かったということだ。

昨年10月のパレスチナ武装組織ハマスの奇襲攻撃で始まったガザ地区戦争の被害はさらに深刻だ。戦争開始当時からハマスはイスラエルの民間人を無差別攻撃し、約1300人が死亡した。国連専門家らはイスラエルの報復で女性と子どもが2万4000人(4月末基準)死亡したと報告した。

さらに負傷者8万5000人を追加すると、開戦から6カ月間でガザ地区全体人口(220万人)の5%の民間人死傷者が発生した。ハマスの死亡者(約1万3000人)より民間人の死傷者が8.4倍多い。

◆北朝鮮の「併行挑発」への対応必要

このように戦争で民間人の死亡者が量産されるという現実は、事前に国家が戦争の準備と共に国民保護のための対策を徹底的に準備し、着実にアップグレードする必要性を明確にしている。

北朝鮮が5月28日から最近まで大韓民国に向けて11回も「汚物風船」を飛ばした。ソウル竜山(ヨンサン)の大統領室の庭にも落ちた。汚物風船散布のほか、北朝鮮は5月29日から6月2日まで黄海道(ファンヘド)康翎(カンリョン)・甕津(オンジン)と推定されるところから韓国の衛星利用測位システム(GPS)かく乱を狙って1482回攻撃した。

一部では北朝鮮のこうした形態について韓国国内の葛藤を深めるためのグレー地帯挑発と分析する。しかしこれは北朝鮮が戦時に直接破壊するよりも無力化に重点を置いた「ソフトキル(Soft Kill)」攻撃と共に、非伝統的な方式で化学兵器攻撃を敢行する可能性があることを傍証する重要な事件とみるべきだろう。

幸い、今回の汚物風船挑発では化学兵器の汚染物質は発見されなかった。しかし北朝鮮が平時または危機段階で偶発的な核・ミサイル攻撃または長射程砲や風船を利用した生物化学兵器を動員した攻撃を併行する場合、その被害は想像を超越するものになるはずだ。

【グローバルフォーカス】中立国スイスよりはるかに少ない韓国の核避難施設、大々的な拡充を(2)

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