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「夜になると苦闘」…世界最悪の不眠共和国韓国、80万人が治療を受けた(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.08 07:46
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ソウル広津区(クァンジング)に住む会社員チェさん(34)は昨年夏から不眠でつらい日々を送っている。ある日は横になってから3時間、目を開いたまま過ごす。過重な業務と敏感な性格のせいだと推測するが正確な原因は分からない。翌日は一日中疲れて仕事に集中できない。最近は500ウォン(約53円)、1000ウォン多く出して「デカフェイン」コーヒーだけを飲んでいる。チェさんは「カフェインの摂取を少なくしたところで不眠が解消されるわけではないが、なんとかして睡眠に邪魔になるものは取り除こうと頑張っている」と話した。

不眠で病院を訪れる患者が80万人に迫っている。専門家は過度な競争、深刻なストレスなどが「不眠社会」を固定化させていると指摘する。今年の夏は強力な熱帯夜がやってきて眠れない日々が続いている。世代・性別でユニークな方式で不眠に打ち勝とうと努力している。日中はデカフェインコーヒーを選び、夜は素足で歩いたり携帯電話から睡眠用動画を流したりして眠りを誘うといった形だ。

 
◇韓国の睡眠時間、世界「最下位」水準…子どものころから慢性化

韓国人の一日の平均睡眠時間は7時間41分で世界最下位水準だ。経済協力開発機構(OECD)平均(8時間22分、2016年)よりもはるかに短い。児童も同様だ。「緑の傘子ども財団」が調査を実施した結果、今年児童・青少年の一日の睡眠時間は平均7時間59分で3年前よりも15分減った。不眠を経験したことがあるという比率も8人に1人(13.1%)に達した。京畿(ギョンギ)研究院は睡眠問題による韓国の経済的損失額が年間11兆497億ウォンと推定されると分析した。

睡眠不足が慢性化し、病院を訪れる人々も増加している。7日、健康保険審査評価院によると、昨年不眠症の診療を受けた患者は78万2381人だ。毎年増加を続けて2013年(44万8022人)の1.7倍になった。呼吸障害など睡眠関連の疾患を含む睡眠障害患者は109万8819人(2022年基準)に達する。

最近のように最低気温が25度をはるかに超える熱帯夜が続けば寝苦しさも加わる。漢陽(ハニャン)大病院精神健康医学科のノ・ソンウォン教授は「不眠症患者は、熱帯夜に暑さで眠れないと話す場合が確かに多い」としながら「体温が上がれば睡眠を邪魔するため」と説明した。

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