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「女優にヒジャブをつけさせず懲役刑」イラン映画監督が亡命…「安全な場所に到着した」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.15 16:01
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女優にヒジャブを身に付けさせなかったという理由で懲役刑を言い渡されたイランの有名映画監督モハマド・ラスロフ氏(52)が祖国を脱出して欧州に亡命した。



 
14日(現地時間)、米日刊ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、ラスロフ監督は13日、SNSに雪に覆われた山の峰が入った動画を投稿して「安全な場所に到着した」と伝えた。

続いてイラン統治者に対して「あなたがたの弾圧と蛮行のせいで離れるしか方法がなかった。だが、もう私はあなたがたやあなたがたの弾圧機構を深い歴史の中に埋めてしまうことを心待ちにしているイラン亡命者の仲間に合流した」とした。

ラスロフ監督は広報担当を通じて配布された別途の声明を通じて「長く複雑な旅の末に欧州にたどり着いた」とし「監獄と亡命のうち一つを選択しなければならなかった。重い気持ちで亡命を選んだ」と明らかにした。

あわせて「不当な最近の判決に強く反対する」とし「だが、イラン司法府は残忍でおかしな判決をあまりにも多く出しすぎたので私が受けた刑量に不平を言う立場にないと感じる」と付け加えた。

またラスロフ監督は「弾圧の範囲と強度は(イラン)政府がまた別の極悪非道な犯罪を犯したというニュースを人々が毎日期待するほど残酷な地点に達した」と話した。

彼の新作『The Seed of The Sacred Fig』は第77回カンヌ国際映画祭で公開される。だが、ラスロフ監督が映画祭に出席するかどうかは決まっていないと広報担当は伝えた。

これに先立ち、ラスロフ監督は自身の映画に出演した女優がヒジャブをきちんと着用していないか、あるいはヒジャブなしで撮影した容疑で起訴されて控訴審で懲役8年刑にむち打ちの刑、罰金刑、財産没収刑を宣告されたと、最近彼の弁護士が伝えた。

ラスロフ監督は2020年ベルリン国際映画祭で『悪は存在せず』で最高賞の金熊賞を受賞したが、イラン当局の出国禁止で授賞式に出席することができなかった。

ラスロフ監督に対するイラン当局の弾圧はこれだけではない。2010年に当局の許可なく映画を撮影したという理由で懲役6年刑を宣告された後、1年に減刑されたほか、2017年賄賂上納を拒否して迫害された男の物語を描いた『ぶれない男』でカンヌ映画祭「ある視点」大賞を受賞したがパスポートを没収された。

2022年7月にはアバダンのショッピングモール崩壊事故に対する当局の対応を批判して悪名高いエウィン刑務所で収監生活を送り、その後健康が悪化して昨年2月に釈放された。

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