「グッバイ、ファントム」…韓半島の空を55年間守った韓国戦闘機の告別飛行
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.13 14:31
55年間にわたり大韓民国の領空を守ったF-4Eファントム戦闘機が9日、告別飛行を終えた。水原(スウォン)空軍基地を離れ、ファントムの足跡が残る主要拠点を回る国土巡礼飛行だった。来月7日の公式退役式を控え、韓半島(朝鮮半島)の主要領空を見回るという意味が込められていた。
空軍のファントム機は1969年8月、ベトナム戦争に参戦した韓国に対して米国が軍事援助として6機のF-4Dを支援した。75年に5機のF-4Eを追加で導入する際、国民から集めた防衛資金163億ウォンのうち71億ウォンが投入された。最大190機にのぼる韓国のファントム系列の戦闘機は次々と退役し、現在はF-4Eが10機ほど運用されている。朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領が1975年に5機のF-4Dに付けた「必勝編隊」という名称は、第153戦闘飛行大隊所属の最後に残ったF-4Eの4機編隊に維持されている。