２４日（現地時間）に中国を訪問するブリンケン米国務長官が中国高官に対し、ロシアへの武器関連輸出を中断しなければ米国が制裁すると警告する予定だという海外の報道があった。

英フィナンシャルタイムズ（ＦＴ）は２１日、消息筋を引用し、「ブリンケン長官が王毅外相ら中国高官らと会った席で、各種半導体から巡航ミサイルエンジンまで引き続きロシアに提供する中国の態度に米国と同盟国が忍耐心を失っているという言葉を伝える予定」と報じた。

メディアによると、ブリンケン長官は具体的にいかなる制裁を加えるかには言及しない計画だ。ただ、情報筋は「米国が中国の金融機関と企業に対する制裁を考慮している」と述べた。

消息筋は「ブリンケン長官が今回伝えるメッセージは、これまで米国が中国当局者と直接対面して伝えたもののうち最も明確な警告になる」と述べた。元米中央情報局（ＣＩＡ）分析家のデニス・ワイルダー氏はメディアに「中国は戦争中にロシアを支援するという理由で米国が特に銀行部門で（自国に対する）制裁を強化する可能性があると懸念してきた」と話した。

米国務省は２０日、ブリンケン長官が２４日から２６日まで北京と上海を訪問し、中東危機、ロシア・ウクライナ戦争、両岸と南シナ海問題など多様なグローバルイシューについて議論すると明らかにした。

これに先立ちキャンベル米国務副長官は「中国が欧州とより一層緊密な経済・政治的関係を発展させようとしながらも、ロシアに軍事・民間用途で使用できる二重用途技術を供給し、欧州の安保を悪化させている」と指摘した。キャンベル副長官は「中国がロシアと密着してウクライナ戦争に影響を及ぼせば責任を問う」とも警告した。

米当局者によると、昨年ロシアが輸入した超小型電子部品の９０％が中国から入り、これら部品は主にミサイルと戦車、航空機などを製造するのに使用されるという。