【コラム】韓国外交の3つの罠(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.07 09:56
2番目、感性的アプローチの罠だ。多くの国民が徹底した利益計算ではなく好き嫌いの感性で外交問題に接近する。おそらく世界で唯一韓国だけが国名の前に「親」または「反」という接頭語を付け、親米・親中・反米・反中のような言葉を使うだろう。国に何が利益になるかを計算するのではなく、好きか嫌いかの感性が先んじるのだ。政治家らは国民の考えを国益中心に集めるより、彼らの感性に迎合して党派利益を追求する。米国大統領選挙でトランプ氏が当選し取引的アプローチをするならば、それは嫌いか好きかの問題にとどまることではないではないか。
3番目、希望的思考の罠だ。外交は国同士の関係で個人間の関係と質的に違う。個人間の関係ではこちらが善意で対すればあちらも善意で対するという期待が通じることがある。たとえ個人間の関係が間違っても当事者ひとりで終わる。しかし国を代表する外交が間違えば数百万人、数千万人が被害を受ける。そのため個人間に適用される道徳観念や行動基準を国同士の関係にそのまま適用しようとすれば大きな問題が生じる。