【コラム】平和確率25%時代(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.11 12:23
偶発的な事故がこのように広がっていくのを防ぐことが政治家と外交官たちの役割だ。冷戦時代に米国とソ連の間には一種のルールがあった。ところが現在の米中間にはそのようなルールがない。米国は中国側に当局者同士で対話を持ってこのような不祥事を回避するためのルールを作ろうと提案してきた。しかし中国はこれを拒否している。対話をするなら米国側が先に相互尊重の精神に立脚して誠意を見せ雰囲気を作るようにと要求する。例えば現中国国防相の李尚福は2018年の中央軍事委装備発展部長在職時にロシアの戦闘機を購入した。トランプ政権はこれが米国の対ロシア制裁に違反したという理由で制裁対象者に含ませた。これをバイデン政権が解除しろということだが米国側は否定的だ。
また、米国は南シナ海とインド太平洋で国際法が守られ、米国の同盟国がどんな大国の威嚇や脅迫からも自由に行動できなければならないと主張する。これに対して李尚福国防相は最近のシャングリラ対話である特定の外部勢力(米国を指摘)が航行の自由ではなく挑発を目的に中国領土に接近しており、その国は自国の覇権を追求しているだけだと演説した。