文化空間になった日帝収奪の象徴「東洋拓殖株式会社」…「痛みは忘れず未来の動力に」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.04.06 13:29
日帝強占期の東洋拓殖株式会社(東拓)は植民地収奪を象徴する名称だ。日帝は国策会社の東拓を設立し、植民地朝鮮の領土と資源を収奪した。全国に9カ所にあった東拓の建物は現在、大田(テジョン)・釜山(プサン)・木浦(モクポ)の3カ所に残っている。このうち大田の建物は昨年、複合文化空間「ヘレディウム」に生まれ変わった。民間に売却されてタイル店などが入店していたのを、ある企業が買収した後、長い考証と分析を経て復元した。ラテン語で「受け継いだ地」という意味のヘレディウムは昨年9月の公式開館以降、クラシック音楽公演や現代美術展示などさまざまなプログラムを行っている。
東拓を文化空間に再誕生させたシーエヌシティーマウム(=心)エナジー財団のファン・インギュ理事長は、検察官として24年間勤務した後に企業家になった独特な履歴の持ち主だ。検察官時代に画家パク・スグン氏、イ・ジュンソブ氏の偽作事件を捜査したのをきっかけに芸術に関心を持つようになったという。とはいえ、なぜ、つらい歴史現場の東拓を選択して文化空間にしたのだろうか。