【コラム】運動圏に隠蔽された反国家性向…反米が通用せず反日に迂回
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.13 11:16
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は8・15演説で「共産全体主義を盲従し、扇動で世論を歪曲して社会をかく乱する反国家勢力が依然として活動している」と述べた。そして「いつも民主主義活動家、人権活動家、進歩主義行動家に偽装し、虚偽の扇動と野卑で非倫理的な工作を繰り返してきた」と声を高めた。事実上の反国家勢力として進歩民主勢力を狙った発言だ。
前例なく強硬な基調だったため波紋を呼んだ。何よりも反国家勢力を少数のスパイ・親北朝鮮勢力だけでなく進歩民主勢力の相当数に拡張し、あたかもこうした勢力との全面戦争を宣言するかのような語調だった。
多くの人々は大統領の発言に共感しないようだ。私もある程度はそうだ。おそらく進歩民主勢力の多数も自身が反国家勢力と見なされることに強い抵抗感を感じるだろう。とはいえ、私は大統領の主張にある程度、いや、かなりの真実があると考える。そのような乖離が生じた背景は、進歩民主勢力の反国家的性向が主に無意識に隠蔽されていて、本人もまともに認知できていない状態であるからだ。