3歳の子どもを救おうと努力した病院…「6億ウォンでも医師雇用できない」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.03 16:12
先月30日、忠清北道報恩郡(チュンチョンブクド・ポウングン)で水溜まりに落ちて心肺停止状態に陥った生後33カ月の子どもは119救急隊によって報恩漢陽(ハニャン)病院に緊急移送された。この病院の応急室で心肺蘇生術(CPR)と薬物治療を受けた。子どもの脈拍が高まると病院側は転院を試みた。上級総合病院が「心肺停止の患者を受け入れても蘇生するのは難しい」「病室がない」と拒否し、子どもは亡くなった。
報恩漢陽病院は病床112床を有する報恩郡唯一の「病院級」医療機関だ。総合病院ではないが地域医療の最前線にいる。医師10人、看護師22人ら100人の職員が報恩郡民3万人余りの責任を負っている。一日外来患者200~250人を診ている。政府(地方自治体含む)の応急室・小児青少年科支援金として5億ウォン(約5624万円)が支給されている。この病院のキム・ヒョンソン総括本部長は「病院が開院してから10年間黒字を出したことがない。融資を借りて返しての自転車操業でここまでやってきた」と話す。