先月、獄中で死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻ユリア・ナワルナヤ氏が１７日（現地時間）、ロシア大統領選挙の投票用紙に夫の名前を書いたと明らかにした。

ナワリヌイ氏支持者らは、投票最終日の同日正午に合わせて、ロシアと世界各地の投票所で他の候補に投票したり、無効票を作ったりするデモを行った。プーチン大統領に対する抗議を表出するためだ。

ＡＦＰ・ＡＰ通信によると、ナワリヌイ氏も同日、ドイツ・ベルリン駐在ロシア大使館で投票デモに参加した。

ナワルナヤ氏が大使館の前に並んで順番を待っている間、支持者たちは彼の名前を叫んで歓呼した。その後、ナワルナヤ氏は投票所から出て集まっていた取材団と支持者に向かって「来てくださった皆さんに感謝する」とし、「もちろん、私はナワリヌイ氏の名前を書いた」と話した。

ナワルナヤ氏はプーチン大統領に向けたメッセージがあるのかと尋ねると「メッセージはもう聞かないでほしい」として「彼は殺人者でヤクザなので、彼とは交渉も何もあり得ない」と答えた。

１５日から行われたロシア大統領選挙でプーチン大統領は過去最高の得票率で５選が確実視された。反政府派の人物は候補登録が拒否され、登録された残りの大統領選候補の存在感は微々たるものだ。

ロシア選挙管理委員会によると、開票が４０％進んでおり、プーチン大統領の得票率は８７．６３４％だと明らかにした。モスクワ時間午後６時基準の全国投票率は７４．２％だ。

ナワリヌイ氏の最側近であるレオニード・ヴォルコフ氏はこの日、テレグラムに「プーチン氏の得票率は現実とほんの少しの関係もない」と一蹴した。ヴォルコフ氏は最近、亡命先のリトアニアで正体不明の不審者から激しい暴行を受けたことがある。