【社説】海外に出口を探す韓国の非対面診療、国内法制化を急ぐべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.01 13:04
韓国政府が非対面(オンライン)診療試験事業を施行してから今日で9カ月となった。非対面診療は海外の多くの先進国ですでに導入している制度だが、韓国では法制化が遅れている。新型コロナ拡大期間に一時的に許容したが、またも中断するという紆余曲折があった。政府・与党は非対面診療の導入を盛り込んだ医療法改正を進めたが、医療界の反発などで関連法案はまだ国会を通過していない。
このように正攻法がふさがったため、政府は迂回路を探したが、それが昨年6月に始めた試験事業だった。初期には初診患者の非対面診療は事実上許容しないなど制約条件があまりにも多かった。関連業界から「非対面診療をするつもりがあるのか」という声が出てきた理由だ。すると政府は昨年12月に補完案を出した。休日と夜間に限り初診から非対面診療を許容した。しかし依然として不便を感じる患者が多く、非対面診療の活性化は容易でなかった。