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<少子化が変える大韓民国>「私が結婚した式場で親の葬儀」…結婚式場276カ所廃業

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.16 11:22
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「園児がいなくなった幼稚園を高齢者施設に変えたが、高齢者の訃報を聞くたびに胸が張り裂けそうです」。

光州市金湖洞(クァンジュシ・クムホドン)にあるシルバー療養院のイ・ミンスク院長が3日にした話だ。彼女は40年以上運営した幼稚園を2022年に閉園して療養院を開設した。イ院長は「2010年代から全国的に出生率が急減した上にコロナ禍まで重なり幼稚園を閉めなければならなかった」と話した。

 
「高齢者の遊び場」と呼ばれる昼間施設ではこの日80~90代の高齢者7人がブロックで花を作っていた。センターの片側では療養保護士とともにクレパスで絵を描く高齢者も見えた。彼らが手にするブロックとクレパスはイ院長が幼稚園を運営していた時に使っていたものだ。

イ院長が運営した幼稚園は規模が大きい施設だった。2010年代だけでも園児は150~160人を維持した。だが2018年からは毎年1クラス(25人)以上減った。イ院長は「園児が急減し保育士12人、運転手2人など17人いた従業員を6人まで減らさなければならなかった」と話した。イ院長は苦心の末に幼稚園を療養院に変えた。

◇出生率低下、幼稚園に直撃弾

韓国統計庁国家統計ポータルによると、韓国の合計特殊出生率は2018年に1人を割り込んでから毎年急減傾向にある。当時0.977人だった合計特殊出生率は2019年に0.918人、2020年に0.837人、2021年に0.808人、2022年に0.778人まで落ち込んだ。合計特殊出生率とは女性1人が生涯に産む平均出生数を指す。

◇結婚式場から葬儀施設へのリニューアルも続出

少子化と高齢化の中で結婚忌避現象まで加わり葬儀施設に看板を変えた結婚式場も相次いで登場している。光州市東区にある葬儀施設もそのひとつだ。ここを訪れる弔問客は「前は祝賀客として来たが、今度は弔問客として来た」という話をたびたびする。この葬儀施設は26年前の1998年まで結婚式場だった。当時結婚式場の事業主が少子高齢化の影響で今後は葬儀施設が大きく成長すると判断し業種を変更したという。葬儀施設関係者は「『私が結婚した所だが親の葬儀のためにまた来た』と話す遺族ともよく会う」とした。

釜山(プサン)地域最大の葬儀施設である市民葬礼式場本店もかつては結婚式場だった。釜山鎮区凡川洞(プサンジング・ポムチョンドン)にある地上7階地下4階の建物は2003年9月から「ハーモニーウェディングタウン」として運営されていた。だが当時の事業者が経営上の理由で結婚式場を閉め、別の事業者が買収して2013年12月に葬儀施設に変えた。市民葬礼式場のムン・ソンフン代表は「本店基準で4~5年前は月に100人程度だった葬儀需要がいまは2倍に増えた。ベビーブーム世代の年齢も高まり葬儀需要はさらに増加すると予測される」と話す。

忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)の国賓葬礼式場も以前は結婚式場だった建物と敷地を葬儀施設としてリニューアルした。国税庁によると、韓国国内の結婚式場は2018年1月の1030カ所から昨年1月には754カ所と5年間で26.8%(276カ所)減った。

◇非婚から幼稚園廃業まで「悪循環」

結婚式場が葬儀施設に変わるのは結婚減少が直接的な影響を与えているという。統計庁がまとめた「2022年新婚夫婦統計」によると、2022年の新婚夫婦は103万2253組で統計作成開始から最低値を記録した。2021年の110万1455組から1年間で6.3%(6万9202組)減った点を考慮すれば昨年は100万組を下回ったと推定される。

新婚夫婦は関連統計が初めて作成された2015年の147万1647組から2016年が143万6948組、2017年が137万9766組、2018年が132万2406組、2019年が126万117組、2020年が118万3750組と毎年5万~8万組ずつ減っている。

行政安全部によると、昨年末の韓国の住民登録人口は5132万5329人で前年末より0.2%(11万3709人)減少した。昨年は死亡者が35万3920人で出生者の23万5039人より33.6%(11万8881人)多く、4年連続で人口が減った。

KDI国際政策大学院のチェ・スルギ教授は「出生児が減り保育園・幼稚園・小児科などが急減する状況が続けば劣悪な育児環境のためさらに子どもを生まなくなる悪循環が深刻化するだろう。最近保育園の保育料支援対象と支援金を拡大したように弾力的な出産支援策が続けて出てこなければならない」と話した。

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    <少子化が変える大韓民国>「私が結婚した式場で親の葬儀」…結婚式場276カ所廃業

    2024.01.16 11:22
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    3日、光州市西区のシルバー療養院で高齢者がブロックで遊んでいる。このブロックは幼稚園児が使っていたものだ。イ・ミンスク院長は40年以上ここで幼稚園を運営していたが少子化で運営が難しくなり療養院に変えた。ファン・ヒギュ記者
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