イスラエル軍が、パレスチナの武装組織ハマスは子どもに殺人方法を教えて戦場に送り出している、と主張した。

イスラエルメディアのエルサレムポスト（ＪＰ）によると、イスラエル軍はハマスが子どもを戦争に動員している証拠をガザ地区南部の都市カーンユニスで多数確保したとし、子どもと青少年が自動武器とロケット推進榴弾などで武装した姿が入った写真を公開した。ハマスの軍事訓練キャンプで撮影されたと推定されるこの写真には、子どもがタンクに乗って操縦法を習い、互いに銃を向け合う姿もあった。

イスラエル軍は「未成年者がテロ活動に介入した状況がみられる」とし「収集した写真や映像には子どもがハマス隊員の指示で爆弾を野菜袋に入れて運ぶ姿と学校などで射撃を練習する姿もあった」と伝えた。

また「未成年者およそ１７０人がハマスと別の武装政派イスラミック・ジハードのテロ活動に加担していて、ハマス隊員は未成年者にイスラエルに対する嫌悪感を洗脳させていた」とし「幼い子どもたちは今のこの時間にも銃器を使用し、ハマスのトンネル構造を覚え、タンクと民間人を拉致する方法などを習っている」と説明した。

ＪＰは「１５歳未満の未成年者を戦争に動員するのは明白な国際法違反であり戦争犯罪」とし「ハマスが執権した１６年間に数十万人の子どもがこうした教育を受けたという証言も確保し、子どもは成年になる前にハマスやイスラミック・ジハードに忠誠を誓ったりもする」と報じた。