【社説】「国の消滅」が世界の心配事になった韓国の少子化
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.04 10:03
韓国の深刻な少子化傾向が持続するならばペスト流行で人口が半分ほどに急減した14世紀の欧州よりもさらに早く人口が減少するという主張が提起された。ニューヨーク・タイムズは最近「韓国は消滅するか」というコラムで「現在のように急激な人口減少が今後数十年にわたり続くものとはみないが、韓国統計庁の人口推計の通り2060年代後半に3500万人以下に落ちる程度だけでも韓国社会を危機に追いやるのに十分だ」と懸念する。また「韓国の事例は他の先進国でも少子化問題がはるかに早く深刻に訪れるかもしれないということを見せる。米国に起きかねないという警告」とした。昨年の韓国の合計特殊出生率が圧倒的な世界最下位の0.78人まで落ちますます世界の心配事になった様相だ。
コラムの指摘の通り韓国の少子化は速度と持続期間で世界的にも類例を見つけがたいほどだ。2002年に初めて合計特殊出生率1.3人未満の超少子化が始まってから20年以上にわたり一度も1.3人を回復できず下落を繰り返している。7-9月期の合計特殊出生率は0.7でまたも過去最低を記録し、今年の合計特殊出生率は昨年よりさらに低い0.73にとどまると予想される。少子化に対応するとして韓国政府が2006年からこれまでに使った予算は380兆ウォンに達するが、出産忌避はむしろさらに深刻化している。数字だけ見ればそれこそ百薬が効かない。原因と解決策がわからないというよりはまともに実践できていないことが大きい。