存在感高まる韓国eスポーツ、フェイカーの人気はジョーダンやメッシ級
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.03 12:09
9月22日、中国・杭州空港には数百人のファンが集まった。eスポーツ「リーグ・オブ・レジェンド」(LoL)の競技に参加するため入国したフェイカー(Faker)ことイ・サンヒョク選手(27)を見るためだ。アジア大会では多くの種目の入場券価格は50元(約1000円)から始まるが、eスポーツは400元(約8000円)に達する。高い価格でも買おうという需要が多く、アジア大会の種目のうち唯一抽選方式で入場券を販売した。中国だけで起きたことではない。先月19日にソウルの高尺(コチョク)スカイドームで開かれた「LoLワールドチャンピオンシップ」決勝戦のチケットは最も高い24万5000ウォン(約2万7000円)のものがオンラインでは300万ウォンで取引され、試合を生中継したCGVチケットもやはり2万8000ウォンのものが8万8000ウォンで転売された。
フェイカーは2013年に16歳でデビューしてからこれまで現役で活躍している。T1所属だけで活動し、ワールドチャンピオンシップで4回、これに次ぐ国際大会であるMSIで2回優勝したほか、韓国リーグ(LCK)は10回制覇した。最盛期である2010年代初期には当時ライアットゲームズ副社長だったダスティン・ベック氏から「eスポーツ界のマイケル・ジョーダン」との評価を受け、欧米の選手とファンらは「神」や「メッシ」と呼んだ。2013年から14年まで韓国リーグとワールドチャンピオンシップ、MSIを制覇するグランドスラムを達成した当時のニックネームは「不死身大魔王(The Unkillable Demon King)」。相手の攻撃は避け自分の攻撃は合わせれば良いという口だけで話す実現の可能性が低いプレーを実際のゲームで何回も見せた結果だ。