利子返せない家計と企業が急増…銀行の無収益与信27%増加=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.21 08:25
高金利と不景気で銀行に借入金の利子も払えないほど限界状況に追い込まれた家計と企業が増加している。特に原材料価格が高騰して消費心理が冷え込み、一部銀行の企業部門の無収益与信が50%近く増加した。
金融業界によると、KB国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリィ銀行の韓国4大銀行の無収益与信残高は昨年末の2兆2772億ウォンから今年9月末には2兆8988億ウォンと27.3%増えた。同じ期間に4大銀行の総与信は1295兆7838億ウォンから1334兆2666億ウォンに3%増加したが、増加率は無収益与信の9倍水準だ。これにより総与信で無収益与信が占める割合は0.18%から0.22%に上がった。
無収益与信とは銀行が資金を貸し付けた後、利子すら受け取れていない貸付を意味する。3カ月以上元金償還ができない場合に不渡り・償還能力低下などによる利子未計上貸付を含んで算定する。固定以下与信(固定、回収疑問、推定損失)よりも損失の懸念が大きい悪性不良債権だ。