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【時論】科学技術に国境はない=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.02 11:23
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1970年代半ば、莫大なオイルマネーによる中東建設ブームがあった。韓国からの建設労働者は外貨獲得の尖兵であり、経済成長の元肥の役割をした。KBS(韓国放送公社)「歌謡舞台」の司会キム・ドンゴン氏は今も放送の最初に「遠くにいる海外の同胞、そして海外勤労者の皆さん、1週間お元気でしたか」というあいさつを変わりなくする。

化石燃料時代が暮れると予想され、最近、中東国家は経済体質を変えるための努力を加速している。中東の盟主サウジアラビアは「ポストオイル時代」を準備するために「サウジビジョン2030」を発表し、産業構造の多角化に拍車を加えている。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領のサウジ国賓訪問を通じて水素経済、スマートシティ、未来型交通手段など未来志向的な産業分野で協力を拡大することにした事実は、韓国経済の新たな突破口として大きな意味がありそうだ。

 
サウジ国賓訪問中に「韓国・サウジ未来技術パートナーシップフォーラム」が開かれた。両国の専門家が集まって先端デジタル、クリーンエネルギー、先端バイオ、宇宙など未来の技術に対する協力案を模索する意味のある席だった。このフォーラムに出席した際、サウジの専門家から韓国の科学技術界と協力しようという熱意を感じることができた。

例えばデジタル分野で「ネオムシティ」プロジェクトのようなデジタル転換事業に人工知能(AI)、デジタルツイン、クラウドなど韓国が強い技術を取り入れようとして韓国企業に多くの質問をした。韓国・サウジ両国は伝統的なエネルギー・資源にとどまらず、さまざまな未来産業を共につくる核心パートナーに生まれ変わりつつあることを確認できた。

こうしたグローバル科学技術連帯時代に韓国の国内状況はどうだろうか。政府の研究・開発(R&D)予算のうち国際共同研究比率は1.9%と、イタリア(7.1%)、英国(5.3%)、ドイツ(3.4%)より低い。また国際共著論文の比率は16.2%と、経済協力開発機構(OECD)加盟国平均(27.1%)より低調なのが実情だ。これはグローバル時代に我々はまだ韓国中心の独自の研究にとどまっているという傍証だ。グローバル科学界と連帯して共に成長する科学技術フレームの転換が必要な時だ。

政府は非効率をなくすために来年度のR&D予算を一部構造調整したが、グローバル科学技術協力のためのR&D予算は1兆8000億ウォン(約2000億円)へと大幅に増やした。科学技術の国際連帯の重要性を認識し、これを支援するための意志の表れと見ることができる。

しかし予算増額にとどまらず、研究成果の配分問題のような共同研究の障害を除去するなど、グローバルR&D協力を支援するシステムの整備が要求される。世界的レベルの研究力量を保有する研究チームとの協力は長い信頼を築いてこそ可能であり、政府の長期的に安定した国際協力R&D予算支援が必要なのは言うまでもない。

サウジの格言に「砂漠を渡るなら良い友人を選びなさい」という言葉があるという。もう韓国の科学者も「井の中の蛙」から抜け出して視野を広げ、グローバル科学者と連帯することで、未来の世代を共に育て、人類の福祉と生活の質を向上させるのに共に寄与しなければいけない。

政府のR&D予算の構造調整をめぐっては社会的な議論が多い。政府は、最近R&D予算が急激に増えたのに対して十分な課題企画と研究設計準備は不足し、分け合う形の課題が拡大したという立場だ。基礎研究と共に人材養成過程で支援する小額課題はともかく、国策研究はR&Dの本質といえる挑戦性と革新性を高められるよう方向転換が求められる。今回こそ政府のR&Dの優先順位を時代状況に合うよう再設定し、R&D支援システムを本質的に補完する契機にならなければいけない。

韓国-サウジ未来技術パートナーシップフォーラムで、尹大統領は「国家の力量は科学技術レベルにかかっていて、国家は育つ世代に対する教育と大学の研究力量向上、そして未来先端産業技術に対する先行投資に積極的に取り組むべき」と述べた。もう韓国の科学界も政府の科学技術育成の意志を信じて、先導的かつ挑戦的な研究環境を形成するのに知恵を集める必要がある。

イ・ウイル/ソウル大名誉教授/国家科学技術諮問会議副議長

◇外部執筆者のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。

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