「日本文学の権威者、短歌をあきらめるか悩んだ韓国詩人に勇気与えた」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.01 16:35
「母は幼い頃から学校で韓国語を使えなかった。解放後は韓国語だけを使わなければならなかった。当時は毎日どころか毎瞬間悩んでいた。短歌を捨てなければいけないのか」。
詩人・孫戸妍(ソン・ホヨン)氏(1923-2003)は日本の短歌の名人だった。短歌は5・7・5・7・7の5句31音で構成される詩で、俳句とともに日本文学の土台となるジャンルだ。日帝強占期に東京で短歌の大家、佐々木信綱に師事した。1997年には青森県に孫氏の詩碑が建てられた。2005年5月の韓日首脳会談では当時の小泉首相が会談で孫氏の短歌を紹介した。「切実な願いが吾れに一つあり争いのなき国と国なれ」。