「われわれ（韓日米）は初めての３カ国財相会議を開催するだろう」。

１８日に米キャンプ・デービッドで採択した韓日米首脳会談共同声明にこのように３カ国の財相会議の開催が盛り込まれた。韓日米が財相会議をしたことはこれまでなかった。米国の財務長官が特定国と協議することにしたこと自体が異例だ。

韓日米財相の会議が初めて言及されたのは７月だ。当時秋慶鎬（チュ・ギョンホ）副首相兼企画財政部長官とイエレン米財務長官は主要２０カ国（Ｇ２０）財相・中央銀行総裁会議出席のためインドを訪れた。ここで秋副首相とイエレン長官は個別に会ったが、この日の面談で３カ国会議に対するアイデアが初めて共有された。

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領と日本の岸田文雄首相が今年に入り両国を行き来しながら首脳会談をしただけに韓日関係復元が両国財相の主要対話主題のひとつだった。この機会に３カ国の財相が会おうというところまで議論が進んだ。この日の面談に日本は抜けていたが日本の立場でも米国財務長官との会議を拒否する理由はなかった。

今回の共同声明作成最終段階で韓日米財相会議関連の文言が問題になったりもした。当初外相・国防相と同じく年次会議を持つ内容の文言が盛り込まれた。だが前例がないだけに開催周期に対する言及を除いた。それだけ米国の立場でも重大な事案という意味だ。

米国の財務長官が定期的に会って会議を持つのは中国だけだ。米国と中国は２００９年から米中戦略経済対話を開催している。先月にはイエレン長官が中国を訪れ李強首相、何立峰副首相、劉昆財政部長と会談した。

秋副首相とイエレン長官が何回も会って積み上げてきた相性が影響を及ぼしたという分析も出ている。イエレン長官は昨年７月に訪韓して秋副首相と初めて会ってから国際会議やカンファレンスコールなどで数回面談を持ってきた。秋副首相は日本の鈴木俊一財相とも仲が良いという。鈴木財相もやはり秋副首相と同じく国会議員出身という共感がある。

韓日米財相会議の具体的な日程は決まっていない。ただ早ければ１０月にモロッコのマラケシュで開かれるＧ２０財相会議で３カ国財相が会うだろうという分析が出ている。経済・金融分野で３カ国の疎通チャンネルが強化されるだけに金融市場の変動性緩和に寄与するとみられる。ドルと円は基軸通貨だ。企画財政部高位関係者は「世界経済がブロック化し供給網などの問題が大きくなる状況で同盟国間の協力を強化するという意味が大きい」と説明した。