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トリプル台風発生へ…「9号は中国、10号は日本に向かう」韓国への影響は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.28 06:48
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台風9号と台風10号に続き台風11号が28日に発生することが予想される。台風9~10号はそれぞれ中国と日本に向かい韓国には大きな影響はないが、台風11号の進路はまだ予測しにくい状況だ。

韓国気象庁が27日に明らかにしたところによると、同日午後3時現在グアムの北北西約460キロメートル海上にある熱帯低圧部は28日に台風11号に発達すると予想される。台風11号はその後北西に進み来月1日に沖縄の南東約640キロメートル海上まで接近するものとみられる。

 
これに先立ち24~25日には台風9号と台風10号が相次いで発生した。同時に北上中の2つの台風は互いを押し出しながらそれぞれ中国と日本に向かうとみられ、韓国に大きな影響はない見通しだ。勢力が「非常に強い」水準まで発達した台風9号は台湾南側を通過した後来月1日に中国南部に上陸すると予想される。台風10号は東京の東側海上を通過し29日に温帯低気圧に変わる見通しだ。

台風11号に発達するとみられる熱帯低圧部は各国のシミュレーションモデルごとに異なる進路を予測するなどまだ不確実性が大きい状況だ。韓国気象庁のパク・ジョンミン予報分析官は「南側低緯度熱帯海上で台風9~10号と(台風に発達する可能性のある)低気圧の活動が活発になっている。熱帯低圧部はまだ台風に発達していないため変動性が非常に大きい状況」と説明した。

◇秋台風、勢力強まり影響力大きい

この夏はこれまで8個の台風が発生し平年の11個より台風の数が少なかった。韓半島(朝鮮半島)に影響を与えた台風もやはり10日に南海岸に上陸した台風6号1個で、平年の2.5個より頻度が減った。だが秋に差しかかり熱帯海域で台風が相次ぎ発生するなど台風の活動がいつになく活発な状況だ。

実際に秋台風の威力と韓半島に及ぼす影響力はますます大きくなる傾向だ。済州(チェジュ)大学台風研究センター長のムン・イルジュ氏が1980年から2020年までの台風事例を分析した結果、韓国を含む東アジアに接近する9~10月の秋台風の数は41年で2.6個増加した。ムン氏は「夏台風と違い秋台風は数も多くなり勢力も強まる傾向が現れた。気候変動により夏が長くなり韓半島を覆う北太平洋高気圧が抜け出さないため高気圧の端に沿って日本の東側海上に流れた秋台風が韓国と日本にくる場合が多くなった」と説明した。

特に今年は台風の発生地でエネルギーを供給する海の温度が異例に高い状況のため秋台風の威力がさらに強まるとの見通しも出ている。

◇全国に雨…韓国南部に秋梅雨の可能性

一方、低気圧が発達し27日から29日にかけ韓国全土で雨が降ると予想される。ソウルなど首都圏の場合、29日午後から夜中に1時間当たり30ミリ前後の豪雨が降るものとみられる。

気象庁は「28日と29日は全国のほとんどの地域で時々雨が降り、特に29日は首都圏と江原嶺西(カンウォン・ヨンソ)、南海岸、智異山(チリサン)付近を中心に突風と雷を伴った強く多くの雨が降る所がある」と予報した。29日までの予想降水量はソウルなど首都圏が30~80ミリ、京畿(キョンギ)北部では100ミリを超える雨が降る所もありそうだ。

30日以降も南部地方を中心に停滞前線が形成され秋梅雨形態の多くの雨が降る可能性もある。パク予報分析官は「南側から暖かく湿っぽい空気が、北側には冷たく乾燥した空気が流入し低気圧が発達したり停滞前線まで現れる可能性がある」と話した。

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    2023.08.28 06:48
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    衛星千里眼2A号で見た台風9~10号と台風11号に発達するとみられる熱帯低圧部19号の姿。[写真 韓国気象庁]
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