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「台風」取り込んでさらに強くなった台風11号、きょう韓国・済州を強打(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.05 07:37
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台風11号「HINNAMNOR(ヒンナムノー)」が猛烈な台風に成長して韓国に歴代級の被害をもたらすのではないかという懸念が高まっている。5日から6日にかけて韓国各地に1時間当たり100ミリに達する猛烈な風雨と共に海岸地域には暴風や高波も予想されている。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は4日、龍山(ヨンサン)大統領室地下国家危機管理センターで台風11号に備えるための関連会議を開き、「政府が一歩先に立って一層強力で完ぺきな対応を取ってほしい」と指示した。

 
尹大統領は「秋夕(チュソク、中秋)を控えた時点で今回の台風が発生して気が重い」とし「特に半地下住宅地や海岸低地帯など脆弱階層や脆弱地域に対する点検を強化してほしい」と述べた。尹大統領はまた「台風のように進路が予測可能な気象状況の場合、先制的対処が重要だ」とし「公職者は先に措置を取った後に報告するようにしてほしい」と求めた。

韓国気象庁によると、台風11号は4日午後3時現在、台湾台北の北東約390キロ付近の海上を北北東に進んでいる。移動速度は時速26キロメートルで、本格的な北上を始めてから再び速度をあげている状態だ。中心気圧は935ヘクトパスカル、最大風速49メートルで「非常に強い」勢力を保っている。

これに先立ち、台風11号は沖縄近隣の海上で速度が落ちて構造が瓦解するなど一時的に弱まる様子を見せた。だがこの日、韓国気象衛星「千里眼」が捕らえた台風の様子は、崩れていた台風の目がはっきりと観察されるなど勢力を再び強めている。台風の経路上にある東シナ海の水温が例年より2度ほど高い30度を記録するほど熱されていて台風にエネルギーを供給しているためだ。これにより、北に進むにつれて勢力が弱まる通常の台風とは違い、台風11号は勢力を強く保ったまま韓半島(朝鮮半島)に接近する。

台風11号は6日未明に済州(チェジュ)近隣の海上を通過し、午前に釜山(プサン)西側の慶尚南道(キョンサンナムドム)南海岸地域に上陸するものと予想される。上陸時点では台風は「強い」水準まで弱まるとみられているが、この時も強風の半径が380キロに達していて全国ほとんどの地域に大雨とともに強風をもたらすものと予測されている。

◆歴代級2002年台風15号「RUSA(ルーサー)」・2003年台風14号「MAEMI(マエミー)」より強い可能性、あす朝韓半島に最大の影響

特に台風がもたらす南側の高温多湿の空気と北側から降りてきた冷たい空気が中部地方を中心に衝突し、ソウルなど首都圏には4日から雨が降り始めて5日から6日午前の間に1時間当たり最大50~100ミリに達する非常に激しい雨が降り注ぐ見通しだ。

風も非常に強く吹くものとみられる。特に台風の直接の影響圏に入ってくる5日夜から6日間には済州島(チェジュド)と南海岸地域に瞬間最大風速40~60メートルの暴風が吹くと予想されている。秒速60メートルの風が吹く場合、歴代で最も強い風の記録が更新される可能性がある。

「台風」取り込んでさらに強くなった台風11号、きょう韓国・済州を強打(2)

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    2022.09.05 07:37
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    先月31日、国際宇宙ステーション(ISS)から見た台風11号「HINNAMNOR(ヒンナムノー)」の様子。 韓国気象庁は今回の台風の影響で今月6日まで韓国のほとんどの地域で強い集中豪雨と強風、海上ではしけやと高波があると予告した。[写真 NASA]
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