【コラム】現実化する中国リスク(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.16 14:47
中国経済が危うい。中国最大の民営資産管理グループ「中植系」系列の国有企業「中融国際信託」が不動産投資の失敗で3500億元(約7兆円)台の支払い不能状態に陥った。中国5位の不動産デベロッパーである碧桂園(カントリー・ガーデン・ホールディングス)も上半期の純損失が550億元にのぼることが予想されてデフォルト(債務不履行)危機に直面している。大手不動産デベロッパーの恒大集団(エバーグランデ・グループ)と万達集団(ワンダ・グループ)も厳しいのは同じだ。中国経済の4分の1を占める不動産市場の萎縮で中国経済は未来が不透明だ。
外信は中国経済に「D(デフレーション)の恐怖」が現実化する可能性があると診断する。先月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%下落した。また先月の生産者物価指数(PPI)も前年同月比マイナス4.4%に後退した。企業が新規雇用を減らしたことから6月の中国の青年失業率は21.3%に達し、関連統計作成以来、最も高い水準を記録した。