中国人観光客、2019年の半分だけ訪韓でも韓国のGDP0.2%増
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.14 08:32
中国政府が約6年ぶりに自国民の韓国団体旅行を解禁し、韓国経済に薫風が吹くだろうという期待が出ている。中国人観光客の入国が本格化すれば国内総生産(GDP)と旅行収支の改善に寄与できるからだ。これに対し悪化した韓中関係と振るわない中国経済の状況を考慮すれば、「中国人観光客の帰還」にともなう効果は限定的という見通しも提起される。
中国文化旅游部は10日、韓国と日本、米国など78カ国に対する団体旅行を許可すると発表した。韓国行き団体旅行の自由化は2017年に韓国の高高度防衛ミサイル(THAAD)システム配備を口実に中国が制裁に出てから6年5カ月ぶりだ。これにより急激に鈍化した訪韓中国人観光客数の反騰が期待される。韓国観光公社によると訪韓中国人観光客は2016年に807万人、2019年に602万人を記録した。だが新型コロナウイルス流行後2020年には69万人、昨年は23万人と大きく落ち込んだ。今年上半期には55万人と多少増えたが、コロナ禍前と比較すれば依然として底を抜け出せずにいる。