気温が上がれば成長率は下降…世界経済が「極限気候」リスク(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.20 10:25
原材料・穀物市場も気候変動に注目している。オーストラリア(小麦・鉱物)、インド(小麦・粗糖)、東南アジア(鉱物・パーム油)、南米(鉱物・各種農産物)などは最近の山火事や洪水など気象異変で需給に対する懸念を強めている。コーヒー豆ロブスタ種の先物価格が今年に入って50%近く上がり、カカオ豆も46年ぶりの最高額となった。国連食糧農業機関(FAO)が指定したエルニーニョ脆弱国のうちインドネシア・ベトナム・フィリピンなどは全世界コメ生産の約20%を占める。
専門家は異常気象が産出量を減らすだけでなく労働生産性を落とす要因として作用すると分析している。WSJは「夏の平均気温が1度上昇すれば年間成長率が0.15-0.25%ポイント減少するとみられる」という研究結果を紹介し、「零細企業がエネルギーコストに耐えられず閉鎖している」と伝えた。アリゾナ大の経済学者デリク・レモイン氏は「猛暑で労働生産性や学習能力が落ちたりもする」と分析した。