中途半端に積んだ臨時堤防…「韓国地下車道惨事」は人災だったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.17 10:58
洪水警報が下されたのに事故が起きた地下車道には統制が行われていなかったことも問題点として提起された。美湖江の洪水を管理する錦江(クムガン)洪水統制所は15日午前4時10分ごろ、共有SMSを通じて美湖川橋に「洪水警報」を発令した。美湖川橋が計画洪水位の9.29メートル(掛橋基準)に到達した午前6時31分には清州市興徳区に電話をかけて「住民の避難や交通統制などが必要だ」と知らせた。錦江洪水統制所関係者は「計画洪水位に到達した時、自治団体マニュアルに準じて交通統制を含む脆弱地域の管理が必要だという内容を伝達した」とした。興徳区庁側は伝達を受けた内容を午前6時39分、清州市庁河川課と安全政策課に伝えて協力を要請したという。これについて清州市関係者は「該当道路は忠北道庁が管理するところなので市庁の所管ではないと考えた」と説明した。
忠清北道は道路管理主体として責任を認めながらも「統制が可能な状況ではなかった」と主張した。関係者は「事故当日午前8時35分にある住民が地下車道を通過したことが確認された」とし「川の堤防が決壊した後、道路に流入した川の水がわずか2~3分間に地下車道を冠水させたため事故を防げなかった」と話した。