【社説】汚染水放流外交戦、国民の安心が最優先だ=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.07.09 09:53
日本の福島原発汚染水放流をめぐる内外の議論が新たな局面を迎えている。国際原子力機関(IAEA)が4日に日本の汚染水処理と放流計画は国際基準に合致すると発表すると、日本政府はこれを根拠に事実上8月の放流開始に向けた「汚染水外交戦」に出る態勢だ。韓国政府は国民の安全を最優先にして外交に臨まなければならない課題ができた。
韓国政府はきのう、IAEAとは別に韓国原子力安全技術院(KINS)が2021年から日本の放流計画に対して進めてきた安全性検証結果報告書を公開した。方文圭(パン・ムンギュ)国務調整室長は「日本の計画は放射性物質の総濃度が海洋排出基準をクリアしており、トリチウムの場合、さらに低い水準の目標値を達成しIAEAなどの国際基準に合致していることを確認した」と明らかにした。放流主体である東京電力の汚染水処理が計画通り守られるという前提で目標値に適合しているということだ。結局カギは汚染水処理計画がまともに守られるかだ。