国会に来た韓国漁業従事者「福島汚染水フェイクニュースに血の涙…水産業人質劇の中断を」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.29 08:28
福島汚染水放出イシューをめぐる政争が激しい中、漁業従事者らが28日、「水産業従事者を担保に人質劇をするな」と訴えた。不安感を助長する場合は法的対応も辞さないという意志も明らかにした。
10トン未満の漁船で生計を立てる漁業従事者の団体「韓国沿岸漁業人中央連合会」所属の13人は国会の前で記者会見を開き、「政治家が福島原発汚染水放出を政争の道具にしている」と批判した。団体側は要請文を読み上げながら「昼夜を問わず漁業をしているが、血の涙が出るほど苦労している。我々の海を汚染させる張本人は政治家、メディア、偽専門家だ」と主張した。団体側は政界に向けて「引き続き不安を助長する場合は法的責任を問う」とも述べた。これに先立ち同団体は2日、汚染水放出の危険性を強調してきた徐鈞烈(ソ・ギュンリョル)ソウル大原子核工学科名誉教授を警察に告発した。
正門前に集まった8地域(江原・仁川・忠南・全北・全南・慶北・釜山・慶南)漁業関係者は操業を休んでソウルに来た。同団体のキム・デソン会長は「漁村ごとに魚が売れず大変だ」とし「1キロ1万ウォン(約1100円)だったブリの価格が2000ウォンまで落ちたが売れない」と話した。キム・ヘソン慶北会長も「政府が積極的にフェイクニュース、偽怪談を防いでほしい」と要求した。団体側が「我々の水産物は安全だ」と主張すると、あるユーチューバーは「問題がないのならあなたたちが食え」と叫び、言い争いになる場面もあった。