PCA「韓国政府、エリオットに5358万ドル賠償」…請求額の7%認容
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.21 07:43
韓国政府が米国系ヘッジファンドのエリオット・マネジメントに約5358万ドル(約76億円)の損害賠償金を支払わなければならないという仲裁結果が出た。エリオットはサムスン物産と第一毛織の合併過程で韓国保健福祉部と国民年金公団の外圧があり、このためサムスン物産株主として7億7000万ドルの損害をこうむったとして2018年に常設仲裁裁判所(PCA)に仲裁を申し立てた。いわゆる「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」の捜査で触発された国際投資紛争(ISDS)で政府が事実上判定勝ちを収めたと評価される。韓国法務部は「エリオットの請求金額のうち賠償元金基準で約7%だけ認められ政府が約93%勝訴したもの」と説明した。サムスン側はこの日の結果に対し「特に立場はない」と明らかにした。
常設仲裁裁判所はまた、エリオットが韓国政府に法律費用345万7479.87ドルを支払い、韓国政府はエリオットに法律費用2890万3188.90ドルと遅延利子を支払うよう命じた。遅延利子を含め韓国政府が支払う金額は約1300億ウォン(約143億円)だ。