韓国最大野党「共に民主党」は１２日、「尹錫悦（ユン・ソクヨル）政府で民主主義が毀損されている」とし、これに正面対抗する院内タスクフォース（ＴＦ、作業部会）を構成すると明らかにした。また、福島原発汚染水の放流を阻止するための決議文を発表してピケ座り込みも行った。

朴洸オン（パク・グァンオン）院内代表はこの日国会で開かれた民主党議員総会で「過去１年間、検察・警察・監査院を掌握して“前任政府消し”にすべての力を注いだ次は、選挙管理委員会・メディア・市民社会に対する掌握意図を明らかにしている」と話した。

同氏は「大統領室の思い通り大法官（最高裁判事）候補の任命推薦までした」とし「集会の自由や労働三権など国民の自由を抑圧している。国民を統制するという意図」と指摘した。同氏は「院内ＴＦ（タスクフォース）を構成して懸案に機敏に対応する」とし「福島原発汚染水対策団の他に言論弾圧や労働弾圧対応ＴＦ、選管委の子女特恵採用を暴いて公正採用法を推進し、選管委の掌握企図に対応するＴＦ、民生回復補正予算推進ＴＦ」などに言及した。

続いて「尹錫悦政府の実情に対応する」としながら「ＴＦは常任委員会幹事を団長にして関連常任委委員を編成する」と説明した。

民主党はこの日国会で「福島汚染水投機糾弾」スローガンを叫んでピケの座り込みを行って、福島汚染水投機阻止のための声明書も発表した。声明書で▽政府の国際海洋裁判所暫定措置要求▽日本の汚染水投機試運転中断▽与党の福島汚染水国会検証特別委稼働および国民聴聞会の開催－－を要求した。

朴院内代表は常任委員長選出に関連しても「それぞれ違う見解があるかもしれず、当事者にとって非常に残念なことになるかもしれない」としつつも「党団結と信頼回復を念頭に置き、知恵を絞って賢明に処理されるように願う」と呼びかけた。