韓国、また経常赤字に転落も善戦
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.06.10 09:09
韓国経済の対外健全性を表す経常収支がわずか1カ月でまた赤字に転じた。今年1-4月の経常赤字額は53億7000万ドル(約7480億円)となった。ただ、貿易収支が7カ月ぶりに黒字転換し、サービス収支の赤字幅は減少している。韓国銀行(韓銀)は今年の経常収支が240億ドルの黒字になると見込んでいる。
韓銀によると、4月の経常収支は7億9000万ドルの赤字だった。1月(-42億1000万ドル)、2月(-5億2000万ドル)に11年ぶりに2カ連続の赤字となった後、3月(1億6000万ドル)に黒字に転じたが、4月にまた赤字に転落した。経常収支は貿易・サービス・所得部門を合わせてどれほどの黒字または赤字かを示す指標。一国の「実収入」を表すため、国別の基礎体力をみる重要な基準となる。
4月の赤字は細部項目のうち「本源所得収支」が9000万ドルの赤字に転じた影響が大きい。本源所得収支は国境を行き来する賃金と配当・利子などの投資所得を網羅する。通常、4月は国内企業が外国人投資家に配当金を支払う時期であり、本源所得収支の赤字規模が拡大する。韓銀は比較的善戦したという評価した。輸出不振が続いているが、輸入が大幅に減り、貿易収支は7カ月ぶりに赤字から抜け出した。昨年10月から赤字が続いてきた貿易収支は4月に5億8000万ドルの黒字に転じた。