【グローバルアイ】イーロン・マスク氏の訪中が残したもの
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.06 09:57
先週1週間はテスラのイーロン・マスクCEOが中国の雰囲気を熱くした。3年ぶりに中国を訪れたマスク氏は上海ギガファクトリー工場を訪れて中国人職員数百人と一緒に笑顔で写真を撮った。「最も効率的な工場、世界最高品質の自動車のためにみんなで一緒に前進しよう」という言葉に職員は歓呼した。マスク氏は中国外交長官や産業技術長官、商務長官とも相次いで会った。中国外交部は「中国をもっと理解して互恵協力を増進していくことを歓迎する」として喜んだ。マスクは中国微博に「中国の宇宙開発は人々が考えているよりもはるかに発展している」としてリップサービスを惜しまなかった。徹底的に中国が聞きたいことを話し、ビジネスに集中した。中国に滞在していた44時間、同氏の中国に密着した動きにテスラの株価は4%以上上昇して1株あたり200ドルを突破した。
今年3月、アップルのティム・クックCEOが北京に訪問した時も同じだった。市内の中心街にあるiPhoneショップを訪れて市民と会った。職員を励まして同氏を一目見ようと訪ねてきた中国人を歓迎して一緒に写真を撮った。「立派なチームとアップルを愛するすべての中国人に感謝する」というクック氏のメッセージは中国を興奮させた。最近、西側企業CEOの中国訪問が急増している。フォルクスワーゲンCEOはオーラフ・ショルツ独首相の訪中に合わせて中国を訪れ、新しく発売された電気自動車(EV)のセールスに熱を上げた。
一連の流れを見ながら中国にある韓国企業の対応を振り返ることになった。世界的企業サムスンの携帯電話は中国市場シェア1%以下に落ちて久しい。ヒョンデ(現代自動車)も中国電気自動車(EV)に押されて力を発揮できないでいる。韓中関係の悪化、コスパの悪さなどさまざまな診断が出てくるが、現地で受ける感じは「韓国企業が中国人の心をつかむことができずにいる」という印象だ。