【コラム】ヌリ号とG8:国の実力、威信、そしてリスク
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.29 10:51
#1.ヌリ号が青空に向かって豪快に舞い上がり、抑圧されていた私たちの心も一緒に舞い上がった。世界7番目の独自発射体国家という誇りはこれまで北朝鮮の核に萎縮していた私たちの胸を大きく開けてくれるような出来事だった。
ヌリ号の快挙を見ながら、筆者は(1)国の実力 (2)対外的威信 (3)その中に潜む危険--という三次方程式を改めて考える。実力、威信、リスクのトリレンマは、先日、広島で開かれたG7サミットでも劇的に明らかになっていたことがある。米中技術競争で韓国の半導体実力との協力が切実な米国のバイデン大統領が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を満面の笑みで迎えたのは当然のことだった。また、軍需物資が不足している欧州の主要国が防衛産業強国である韓国の大統領に残念な声を出すのも、韓国の実力の表れだ。