【時論】ウクライナ戦争が呼び起こしたサイバー戦
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.25 12:02
ロシアのウクライナ侵略戦争が勃発して15カ月が過ぎた。開戦初めにロシアは「ウクライナのゼレンスキー大統領はすでに首都キーウを脱出した」というフェイクニュースを流したが、ゼレンスキー大統領は閣僚らとともにキーウ市内を闊歩する動画をツイッターに載せフェイクニュースを払拭させた。SNSを通じて国民の抵抗意識を鼓吹し国際社会の自発的支持を引き出した。フェイク情報を利用したロシアの攻撃を一気に無力化させる決定的変曲点を作った。
デジタルトランスフォーメーション(DX)時代を迎え世界のすべての国は自国の利益に向け多様なスタイルの新たな戦争である「ハイブリッド戦争」を実行中だ。軍事的手段だけでなく多様な形態の非軍事的な手段まで動員する。フェイクニュース、心理戦、世論操作、ハッキングなどが主にサイバー空間で行われ、サイバー戦技術が活用されるという特徴がある
3月初めに米国は、中国の動画プラットフォームであるティックトックが収集した個人情報と形態情報を中国政府当局に提供することもでき、台湾を侵攻する場合にこうした情報を世論戦の道具として活用されかねいという懸念により米国の政府機関機器での使用を禁止すると発表した。