【社説】国家支援金を財布に入れる破廉恥な市民団体=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.17 11:54
監査院が昨日、10の非営利民間団体の73人を捜査依頼して明らかにした不正行為は衝撃的だ。国庫補助金を流用して乗馬をする孫の馬の購入したり、人件費を虚偽で支給した後に返金を受ける横領犯罪手法も確認された。今回の監査だけで17億4000万ウォン(約1億7700万円)の犯罪金額が明らかになった。政府が社会の隅々まで見渡すのが難しい現実で市民団体の活動は重要だ。特に疎外階層を助け、政府と公共機関を監視する役割は高く評価される。こういう寄与があるため税金で支援される。こうした支援策を私利私欲で汚す一部の団体の不正は市民社会の信頼の根幹を崩すものだ。国庫を引き出して自身と家族・親戚のポケットを満たす一部の人は市民運動の領域から退場しなければいけない。
一度の監査で10団体の不法が明らかになるほど不正が蔓延するまで、政府がどのような監視活動をしてきたのかも問いただすしかない。大切な税金が不正団体の人のポケットを満たす間、防止努力を果たして十分にしてきたのか。民間団体に支給した補助金は文在寅(ムン・ジェイン)政権の5年間、年平均4000億ウォンずつ増え、年間5兆ウォンを超えた。2019年の不正受給摘発過程で支援金流用慣行の実態が明らかになったが、抜本的な根絶に取り組まなかった。今回摘発された横領の形態をみると、あえて目を背けているのではないかと思うほど問題点が多い。