【コラム】「老いぼれ狂人」→「老人の妄言」…違和感を残した金与正氏の「口」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.04 15:11
3月韓日首脳会談のために尹大統領が飛行機に乗った直前にミサイルを飛ばした北朝鮮が今回は静かだ。正恩氏は執権以降、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)・文在寅(ムン・ジェイン)など進歩・保守政権を問わず韓米首脳会談前後にはミサイル発射や核実験をして牽制(けんせい)球を飛ばした。昨年5月にはバイデン大統領が訪韓して尹大統領と首脳会談をすると、その3日後には平壌(ピョンヤン)順安(スナン)空港滑走路からミサイルを撃った。今年4月までに軍事偵察衛星を撃つとして昨年末労働党全員会議決定を公開したが現在までは静かだ。
北朝鮮のこのような姿が意図的なレベル調節なのか、技術的問題または深刻な経済難にともなう内部要因のためなのかは明らかではない。正恩氏が再び登場する時にどんなカードを持ち出すのか、北朝鮮がいつ急変するかも分からない。もしかしたら最近正恩氏の潜伏がさらに大きい「一発」のための準備次元であるかもしれない。北朝鮮が新冷戦という雰囲気に便乗して韓半島にさらに大きな緊張を招く恐れもある。