「コロナのインキュベーター」汚名払拭···クルーズ観光再開=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.28 11:08
今月19日午前7時ごろ、仁川(インチョン)港内港第1埠頭。錨を下ろした大きなクルーズの前は人波でにぎわっていた。9日前に香港を出港したドイツ国籍クルーズ「EUROPA2」(4万3000トン級)が沖縄、長崎を経て寄港地の仁川港に接岸した日だった。クルーズが仁川港に入ったのは2019年10月以降3年5カ月ぶりのことだ。同日、船舶と陸地をつなぐランプは、軽い服装で船から降りる外国人乗客の長い列が続いた。下船した乗客280人余りは観光バスに乗ってソウル景福宮(キョンボククン)、仁川月尾島(ウォルミド)などを観光した後、午後5時ごろクルーズに乗って韓国を発った。ドイツ・ベルリンから来たパトリックさん(51)は、「アジアは何度も来たが、韓国は初めてだ。観光コースが充実しており、家族と楽しい時間を過ごした」と話した。
国際クルーズ観光客を誘致するために韓国自治体の動きが活発になっている。海洋水産部が昨年10月24日から外国人クルーズ旅行客の韓国入国と下船観光を許可し、韓国を寄港地にするクルーズ船会社が増えた。海洋水産部によると、国際クルーズが釜山(プサン)90回、済州(チェジュ)50回、仁川12回、束草(ソクチョ)6回、麗水(ヨス)3回で今年160回にわたって韓国に入港する。新型コロナの集団感染の温床として名指され、「コロナのインキュベーター」という汚名を着せられた昨年までの姿とは全く違う風景だ。