【社説】大統領の韓日関係説明…双方向疎通ならもっと良かっただろう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.22 12:01
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がきのうの閣議で対日外交をめぐる議論について直接説明した。20分以上にわたり生中継された大統領の冒頭発言は、韓日関係に関する国民向け談話水準だった。「もしわれわれが現在と過去を互いに競争させるならば、必ず未来を逃すことになるだろう」というウィンストン・チャーチルの言葉で発言を始めた尹大統領は、1965年の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の韓日国交正常化と、1998年の「金大中(キム・デジュン)-小渕宣言」を取り上げ、「堂々と自信を持って日本に接しなければならない」とした。「私もやはり目の前の政治的利益のため気楽な道を選択し、過去最悪の韓日関係を放置する大統領になることもできた」として徴用解決策が自身の決断であることを強調した。
6日の韓国政府の徴用解決策発表後、尹大統領が韓国国民を相手に直接説明に出たのは今回が初めてだ。「未来に向けた決断」という説明にもかかわらず批判世論が鎮まらず、国政遂行支持率下落を招く現状を自ら突破するという考えと読み取れる。敏感な対日外交問題に対して大統領が乗り出して国民の理解を求めるという姿勢は望ましい。国民の立場でも大統領室と政府関係者よりも決断の当事者である大統領に直接説明を聞く方が理解度を高めるのにつながる。