「韓日関係、過去を乗り越えなくては」…韓国大統領、23分間国民を説得(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.22 09:23
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が直接乗り出した。韓国政府の対日関係改善努力に向けられた国民の視線が好意的でなく、野党の攻勢がさらに激しくなると、尹大統領は21日の閣議で23分にわたり韓日関係と関連した発言を続け直接国民を説得した。字数は7500字に達した。形式は閣議冒頭発言だったが、実際にはテレビで生中継された国民向け談話だった。大統領室関係者は「国内の反発世論を直接説得するという尹大統領の意志が反映されたもの。不利な構図でも退かない特有の勝負師的気質が発現した」と伝えた。
尹大統領は英国首相を歴任したチャーチルが第2次世界大戦当時にした話で発言を始めた。「もしわれわれが現在と過去を互いに競争させるならば、必ず未来を逃すことになるだろう」。チャーチルは議会演説でこの言葉により英国内部の混乱を整理しドイツとの一戦にだけ集中した。尹大統領は「過去は直視して記憶しなければならない。しかし過去に足かせをかけられてはならない。韓日関係ももう過去を超えなければならない」と話した。尹大統領は「いまわれわれは歴史の新たな転換点に立っている。私は賢明なわが国民を信じる」と明らかにした。この数年間に屈曲した韓日関係の主要場面を数え上げた尹大統領は、「まるで出口がない迷路の中に閉じ込められた気持ちだった」と吐露した。尹大統領はしかし「手をこまねいてただ見守ることはできなかった。韓国を取り囲む複合危機の中で韓日協力の必要性はさらに大きくなったため」と話した。