「韓日協力事業推進せよ」尹大統領の指示に、韓国政府「プロジェクト100件準備中」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.13 18:00
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は13日、米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻と関連し、「韓国の金融市場と実体経済に対する影響を綿密に点検せよ」と指示した。尹大統領はこの日午前に主宰した首席秘書官会議でこのように指示したと大統領室の李度運(イ・ドウン)報道官が書面会見を通じて伝えた。尹大統領は米国のベンチャーキャピタルと技術スタートアップ専門銀行であるSVBの破綻に言及し、「金融市場に不確実性が広がっている」と話した。続けて秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副首相を中心にSVB破綻要因、事態進行推移、米当局の対処などを点検するよう注文した。
続けて韓悳洙(ハン・ドクス)首相との定例会合で尹大統領は「未来志向的な韓日関係に向け政府各官庁が分野別の協力事業を発掘して推進してほしい」と指示した。これに対し韓首相は「新たな韓日関係への発展に向け分野別交流協力事業を発掘し具体化する作業をしたい」と報告した。尹大統領は16日から2日間の日程で日本を訪問する。韓国政府高位関係者は中央日報に対し、「韓日首脳会談後に日本と推進する官庁別プロジェクトが100種類ほどリストアップされた状態。そのうち優先協力事業が30~40件程度になる」と伝えた。続けて「19日に高位政府与党を始め相次いでその内容を公表することになるだろう」と付け加えた。
大統領室庁舎で記者らと会った大統領室関係者は、韓日政府が日本の被告企業の未来青年基金(仮称)出資に合意したという報道と関連し「そうした方向で協議が進行中であり、またそのような結果が出ることを期待する」と話した。この関係者は尹大統領の韓日未来協力強調発言に対し「過去の扉はそのままにして問題解決に向けた努力をするが、未来の扉も開いておき今後の韓日関係を新たに設定する方向も話し合おうということ」と説明した。その上で「きょう時点で見れば過去の扉がもう少し大きいように見えるかもしれないが、韓日関係を強化していけばいつかは未来の扉がもっと大きくなるだろうし、そうした方向に進むことを両国国民が望んでいる」と説明した。この関係者はまた、日本の岸田文雄首相が1998年の「金大中・小渕宣言」を含む過去の歴史認識を継承すると明らかにした点に言及し、「そうした話が首脳会談で改めて確認されることを期待する」と話した。